毎週月曜日と火曜日の夕方にM社の研修生に日本語を教えに行っています。うちから電車を乗り継いで、最寄駅から会社まで歩いていきます。その10分ほどの徒歩コースに、大きなバラの花があって、いつも大輪のバラがいっぱい咲いているので、目の保養をさせてもらっていました。某会社の車進入口の脇にちょこっと土のスペースがあって、そこに植えられているんですが、どのくらいの間そこに根を張っているのか、茎は太く、そのたった一本の茎からたくさんの花を咲かせています。通りかかるたびに、ちら見していたんですが、なんとなく写真を撮りたくなって、先週、カメラを持参した折にパシャッと撮っておいたのです。
今週通りかかったときに見たら、なぜか茎が根元から切られていて、バラの花は姿を消していました。せっかく満開だったのに、なんで~?せめて、花の時期が終わってから切ればいいものを…。と、ちょっとがっかりしました。先週撮っておいた写真が遺影(?)になってしまいました。
日本では、自分の庭を通行人に見せる意識はあまりありませんが、以前住んでいたトルコでは、みんなせっせと窓のところに花を植えて、通行人の目を楽しませてくれていました。行ったことはありませんが、イギリスではそういう意識が高くて、近所の庭との調和も大切なんだそうですね。日本では、庭はもともと閉鎖的な空間に作って、室内と一体化させ、あたかも部屋が屋外であるかのように演出するものですが、日本の庭も、通行人の目を意識すると、ちょっと変わってくるかもしれませんね。
切られる前に撮った写真です。